日本人が腰の痛みを感じる割合は、二人に一人と言われています。
特に近年ではデスクワークなどにより長時間同じ姿勢をとる機会が増えたのも一つの要因です。
皆さんの中にもデスクワークにより、腰の痛み、カラダの不調に悩まされる方がいるかと思います。
腰痛の原因としては筋肉の緊張やカラダのゆがみで起こる事が多いですが、どちらの原因も実は普段の座り方に由来している事が多く、立っている時よりも座っているときの方が50%ほど腰への負担が大きくなっています。
例えば椅子に浅く腰掛けて背筋を伸ばして座る方もいると思いますが、この姿勢だと体重を脚の付け根・坐骨で支えるようになってしまい、重心を前にして肘で支えて力を分散しようとします。
そうすると反り腰気味になってしまい無理な力が腰から背中にかけて加わるので腰痛の原因になってしまいます。
今回は正しい座り方、簡単なストレッチ方法をご紹介させて頂きます。
正しい座り方は、まず椅子に深く腰を掛けます。
(少し前屈みになり、お尻を突き出すようにして座ると深く腰掛けることが出来ます。)
次に背もたれに沿って上体を起こします。
すると骨盤が立った状態になります。
(反り腰が習慣的に起きている人は骨盤が立った状態がわからない人もいると思いますので、猫背にしたり腰を反ったりしながら負担が少ない位置を確認してみて下さい。)
その姿勢が腰の負担が少ない姿勢になりますが、その姿勢の状態で仕事を始めたとしても維持するのが難しいです。
腰は楽になりますがお尻が痛くなったりして痛くない位置を探す為に重心を移動して痛みを和らげようとします。
そうなるとまた身体に負担がかかる座り方になってしまいます。
この問題を解決するのに一番早いのはクッションを使うことです。
椅子にクッションを置き、背中と背もたれの間にクッションを挟む事によって背筋が自然の位置になるようにしましょう。
また、長時間座り続けることによって腰やおしり、太ももの筋肉の緊張も強くなることもあります。筋肉の緊張は姿勢の維持が困難になり、ほかにも直接の痛みの原因や硬くなった筋肉に圧迫されてびりびりとした神経痛などを起こす原因となり得ます。
つまり、逆に言うと腰やその周囲の筋肉を緩めることで痛みの緩和を図ることが可能になります。
様々な方法で筋肉を緩めることはできますが、
今回は椅子に座ったまま出来る簡単なストレッチをご紹介します。
1.椅子に座り背筋を伸ばします。
2.その状態から片方の足首を(左右どちらからでも)逆足の太ももの真ん中あたりに置きます。
3.背筋を伸ばしたまま上体を前に倒します。
4.その姿勢のまま20〜30秒キープします。
(この時ゆっくり深呼吸します。)
腰からお尻、太ももにかけて伸びているのを感じられたら、なお良いです
身体を戻したら、逆足に変えて1〜4までストレッチをやります。
これだけでも腰周りのストレッチになるので試してみて下さい。
ストレッチを行う際は、無理な負荷はかけずにゆっくりと伸ばすように意識してください。
勢いをつけて行ってしまうと、逆に筋肉を傷めてしまうため注意しましょう。
このように、上記の座り方の姿勢やストレッチなど個々で改善できる腰痛もありますが、
急な環境の変化や仕事が多忙で自分でのケアができず、痛みがとても強くなり日常生活に支障をきたしてしまうほどになってしまうと、自力での改善はなかなか難しいものになってしまいます。
その場合は、無理せずに国分寺駅前整体院へご相談ください。
ぎっくり腰などの急性の症状は放っておいてしまうと繰り返し起こしてしまい、身体の癖として残ってしまうのでとしっかりと治していきましょう。